季節の養生のおはなし(立春編-②)

一年の計は元旦にあり

一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を立てるのが大切だということ。しっかりとした計画のもと着実に行えーという戒めの言葉です。

2月もはじまって、立春も過ぎたというのにどうして今?元旦??っと思われた方もいらっしゃるかもしれません。その謎を解く鍵は1週間前、『季節の養生のおはなし(立春編~②)』に!
っと、そこまで大袈裟な話でもありませんが…
前回の「立春」が二十四節気で春の始まりとされる日であり、1年の始まりとされる日でもあるーというお話しから、でした。そこで今日は<春の養生>、前回の続きのお話です。

2022年、これからの一年を健やかな心と体で元気にお過ごしいただけますように、ぜひ始めていただきたい春の養生について今日はお話したいと思います。

1年のはじまりとされるこの時季の養生が、今年一年を健康に過ごせるかどうかを決める!

春に現れやすい、「肝」の症状

春の訪れとともに気温が上昇してくると、私たち人間の体の中でも気血が上昇し「肝」の働きが活発になると言われています。

さらに春、これからの時季は入園・入学・進学・就職・転勤など環境の変化も大きい時で、ストレスや睡眠不足などで「肝」への負担が過剰になり「肝」の働きが低下・乱れやすくなります。
「肝」の働きの乱れによる症状には目の不調や頭痛・めまい・のぼせやイライラなどがあり、主に上半身に出やすくなるのが特徴です。

このような不調を避け、春を心地よくスタートさせるためにー

■深呼吸でリラックス

ストレスを感じやすく、イライラが溜まりやすい春です。
カッカ、カッカしそうになったら…大きく息を吸って思いっきり吐き出してみてください。
イライラの元も一緒に吐き出せるかもしれません。
深呼吸して体の中の空気を入れ替えることで不思議と気持ちも落ち着いたり、胸を大きく開いて息を吸うと背筋も伸びて、イライラして前屈みだった姿勢が正せてスッキリしますよ。

■23時におやすみの準備をー

午前1時から3時までの時間に血液が浄化・貯蔵されるこの時間帯は、「血」と関係の深い五臓である「肝」に対応していると言われます。
春に弱りやすい「肝」の働きを整え助けるためにも、この時間帯にはしっかりぐっすり熟睡ができているようにしましょう。そうすることで、朝はきちんと早起きをして朝日を浴びて1日を始めるようにしましょう。

忙しい毎日でなかなか難しいかもしれませんが、ほんの少し気をつけて過ごすことでも、きっと体は変わると思います。
ご紹介した養生法、さっそく今日から始めてみてください。

次回は「肝」の働きを助けて整えてくれるおすすめのツボをご紹介したいと思います。

暦の上では春がはじまったとは言え、寒さのピークを迎えています。
マスクはもちろんですが、お出かけのときはマフラーなどでしっかり防寒をしましょう。
あたたかな季節までもうしばらく、この厳しい寒さが続きそうですから、免疫力を落とさないためにも日常生活に春の養生を取り入れて身体をしっかり守ってお過ごしくださいませー