冬の寒さが苦手な腎を補う、旬の食材

先日、1月5日は二十四節気で「小寒(しょうかん)=寒の入り」。
冬の寒さがさらに厳しくなる頃といわれます。

まさにその頃を待っていたように爆弾低気圧と強い寒気が日本列島にやってきましたー。
そしてこの小寒から数えて15日目頃が冬の季節のさいごの節気、「大寒(だいかん)」です。1年中で最も寒い時季となります。小寒から立春までの30日間を「寒の内」といい、大寒はそのまん中にあたります。

そう、いよいよー冬の寒さが本格的になってきたよっということです。
少し前になりますが、腎は私たちの生命活動の源となる精力(腎精)を貯蔵して全身に活力を与える器官ですーと紹介しました。そして、さむい冬には腎の機能が衰えやすくなりますよーとお話しさせていただきました。

私たちにとって大切な腎の機能が衰えると、以下のような症状が起こりやすくなります。

むくみ・冷え・貧血・膀胱炎・下痢・腰痛・神経痛・足腰の衰え・耳鳴り

また腎はホルモンや生殖活動を担っているため、不妊症状は腎が弱まって起こると考えられています。

今日は、腎を補う鹹味の食材・黒い食材、冬が旬の食材についてご紹介したいと思います。
(※鹹味(かんみ)=塩からい味
腎の低下による症状を避けるためにも、ちょっと意識して…冬のお食事を楽しんでみてください。

●腎を補う鹹味の食材

 昆布・わかめ・ひじき・あさり・しじみ

●腎を補う色の黒い食材

 黒豆・黒ごま・黒きくらげ・ごぼう

 ※東洋医学の基本にある「陰陽五行論」によると、「青・赤・黄・白・黒」の五色のうち、腎に相当するのは黒い色とされています
 ※お節料理に腎を補う黒い食材(ごぼうの昆布巻、ごまめの田作、黒豆煮など)がたくさん取り入れられているのも、冬に衰えやすい腎を補うための工夫といえます

●腎を補う冬が旬の食材

 ねぎ・にんじん・かぶ

 ※腎は冷えやすく、冷えると働きが衰えるため、体をあたためる上記のような旬の食材も併せてとることがオススメです⭐︎⭐︎⭐︎

自然界のいきものたちも冬が来ると、植物が成長を休めて春の芽吹きをじっと待っていたり、動物たちの活動量が低下して冬眠したり、働きが低下した腎に合わせてエネルギーを温存しているようですよね。

大雪や吹雪に警戒が必要となっています。全国的に気温もぐぐっと低くなるようです。明日からの三連休、防寒対策を万全にーどうかお気をつけて楽しいお時間を過ごしくださいませ。