11月、秋と冬の境目の季節です

気づけばもう11月。「霜月」です。霜の降る月と由来がありますが、そのとおり‼︎ 5日に関東で今シーズン初の初霜が観測されました。季節もいよいよ寒い冬にむかっていて空気が乾燥している秋です。植物とおなじように人間の体も乾く季節…ということ、ご存知でしたか?

「霜月(しもつき)」には他にもいくつか由来があって、「食物月(おしものづき)」の略からであるとする説もあるそうです。果物や野菜も美味しい秋、体がぐっと冷えた夜の帰り道にはあったか〜いお鍋が食べたくなったりもしますよね。やがてやってくる寒気に備え、健やかに次の季節を迎えるためのカラダづくりにお勧めの食べ物のこと、そして季節の変わり目のカラダのおはなしを今日はすこし。

秋は、咳・痰・気管支炎・喘息・風・皮膚の痒みなどのトラブルが増える季節です。

秋口になって、くしゃみや咳が出たりぜんそく症状がひどくなるーという方がいらっしゃると思います。
秋の渇いた空気を吸い込む鼻や口、肺などの呼吸器が乾燥して、ダメージを受けやすくなっているからです。
そしてもうひとつー
私たちの体は気温が高い季節には汗をかいて余分な水分を皮膚から発散していましたが、気温がさがってくると毛穴は閉じ、汗腺からの排泄が減ってしまうのです。そうなると…鼻や口などの呼吸器はなんとか余分な水分を発散させようと頑張って働き、体を反応させ、くしゃみや咳・痰などを出します。

 

秋の味覚で呼吸器を潤してー

きのこ類や種実類など秋に旬を迎える食材には、肺の渇きを潤し大腸の働きを活性化するー季節のトラブルを防ぐ薬効が備わっています。
例えばー空気の乾燥から喉や肺をまもるために、酸味があり水分を多く含んだ旬のくだものがおすすめです。
栗・れんこん・きのこ類などの旬の野菜や種実類などは、体液を補って体を潤し、咳や痰を止める働きを備えていると言われます。さといも・ネギなどの旬の辛味の食材を併せてとることで、皮膚からの水分発散を助けて表皮を潤します。
そしてー体内を潤すと言われる「白」い食材。こちらもぜひ積極的にとりいれていただきたいです!

●体内の水分を保つ旬のくだもの…梨・ざくろ・ぶどう・りんご
●空気や乾燥肌、腸の乾きによる便秘に…ぎんなん・さといも・さつまいも
●「肺」を潤し強くする白い食材…百合根・白ごま・だいこん・れんこん・はちみつ・豆腐

辛いものや刺激の強いものは、体を乾燥させてしまうのでどうぞ控えめにー。


っと言いながらー11月も半分終わって「立冬」も過ぎてしまいました。。。
今日すこし紹介した秋旬食材。それぞれのおすすめの食べかたのこともお話しできたらと思います。そして、冬に起こりやすい体のトラブルと冬旬食材についてもご紹介できたらと思います。


旬の食材を生かした食事は、健康を維持して、病気を未然に防ぐことができます。
鍼灸療法も、自然治癒力を高め、ケガや病気の予防・未病対策ができます。