食事や飲み物で花粉症対策してみましょう!

<花粉症のメカニズム>

まず花粉症のメカニズムについてです。
人には身体の中に入ってきたウイルスや細菌などを攻撃して、身を守る免疫システムが備わっています。

花粉症は体内に入ってきた花粉にその免疫システムが反応し、花粉を排除しようとして起こるアレルギー症状です。

2025年の花粉の特徴

今年の花粉飛散量は非常に多いようです!

2025年の花粉飛散量は、平年比165%増加の予想。
気候変動によって花粉量が増加し、飛散期間が長期化しています。

2025年愛媛県の最も多い花粉の種類別に飛散時期や特徴を調べてみました。

スギ

11月頃からかすかに飛散した後、1月初旬から中旬に初観測日を、2月初旬に持続的に飛散し始める飛散開始日を迎えます。
2月〜3月中に2〜5回程度大量に飛散する日があり、4月上旬〜中旬に終息します。
雨上がりの後や暖かく風の強い日には大量に飛ぶ傾向があるそうです。

ヒノキ

3月中旬に飛散が始まり4月上旬にピークを迎え、5月上旬に終了します。愛媛県はヒノキの植林が全国3番目と多く、スギ花粉症の方の8割が最終的にヒノキの花粉症を合併するそうです。

これから暖かくなってくると、ますます花粉が多くなり色々な症状が出てくると思います。
何気なく食べたり飲んだりしているものが花粉症の症状を和らげたり悪化させたりすることがあります。
食べ物や飲み物はお薬のように即効性はないものの花粉症の改善を意識した食生活をすることで、少し楽に過ごせるかもしれません。

<花粉症の緩和が期待できる飲み物>

<お茶(緑茶)>

緑茶に多く含まれるカテキンにはアレルギー抑制効果があるとされています。

カテキンは植物の色素成分であるポリフェノールの一種で、抗酸化作用があることが知られていますが、アレルギー情報を伝達する物質生成を抑える作用が確認されています。

なかでも「べにふうき」という緑茶の品種には、抗アレルギー作用のあるメチル化カテキンが多く含まれています。メチル化カテキンは加熱しすぎると減ってしまうので、設定された加熱時間を守るのが、効果を引き出すポイントです!

<紅茶> 

紅茶にもカテキンが多く含まれ、緑茶と同様の効果が期できます。他に、ウーロン茶にもカテキンが含まれています。

<ルイボスティー>

ルイボスティーには、フラボノイドというポリフェノールが非常に多く含まれています。他のポリフェノールと同じくフラボノイドも抗酸化作用が強くアレルギー疾患の改善が期待できます。
アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑える作用がありますが、即効性はないので、毎日の習慣として飲むのがオススメです!

カフェインが含まれていないので夜に飲んでも睡眠に影響しないところもルイボスティーの良いところです

<乳酸菌飲料>

乳酸菌飲料には、腸内環境を整える働きがあります。
糖分の摂り過ぎは腸内環境を悪化させる可能性があるので、甘さ控えめタイプか無糖タイプがオススメです。

<花粉症を悪化させる食べ物>

*激辛なものや香辛料の強いもの

*脂っこいもの、高エネルギーの食事

*加工食品、スナック菓子、ファストフード

*ヒスタミンを多く含む食品(ハム、ソーセージ、ベーコン)

*アルコール類

*トランス脂肪酸を多く含む食品(マーガリン、ショートニング)

これらの食べ物を食べると体内で炎症物質であるヒスタミンやロイコトリエンが過剰に放出され、花粉症の症状が悪化しやすくなります。

<花粉症を悪化させる生活習慣>

*睡眠不足

*ストレス

*過度な飲酒

*喫煙

*運動不足

*腸内環境の乱れ

これらは免疫バランスを崩し、余計に花粉に対する過剰反応を引き起こす恐れがあります。

食生活や生活習慣を見直し、普段何気なく飲んでいる飲み物をひと工夫して身近な所から花粉症対策をしてみましょう!