不妊治療で起こりうる迷走神経反射とは?

不妊治療を行なっていく上で、クリニックにおける様々な検査や処置は必要不可欠です。
今回はその検査や処置を行うことによって起こりうる「迷走神経反射」という身体の反応についてのお話です。

迷走神経反射とは?

様々な原因により自律神経のバランスが一過性に崩れ、脳に届くはずの血液が減少し、脳が貧血状態になることでめまいや失神状態を引き起こしてしまうことを言います。
血圧・脈拍が下がることで様々な症状が起こります。

原因

強い痛みや不安・恐怖などのストレスが原因となります。
また長時間立っている時に起こりやすいのも特徴です。
疲れや空腹、脱水なども迷走神経反射の誘因となる場合があります。

不妊治療の検査・処置においては採血、卵管造影検査、採卵などで起こる場合があります。

症状

軽い場合はふらふらしたり、軽いめまいを起こしたり、吐き気を催したりします。
ひどい場合は頭痛、冷や汗、しびれが生じたり、失神してしまったりする場合もあります。

予防

検査や処置の前にはしっかり睡眠をとり、あまり疲れを溜めた状態でのぞまないようにしましょう。

また検査・処置前に不安要素を取り除くことも大切です。
聞いておきたいこと、知っておきたいことはしっかり質問しておきましょう。

これまでに迷走神経反射を起こしたことのある方は必ずその旨を伝えて、出来る限りの対策をとってもらった上で検査・処置にのぞみましょう。