冬至の食養生

12月、師走です。
夕方になるとあっという間に真っ暗になって、冬だなぁ〜っと思います。
そしてすっかり日が短くなったことを感じて気が急いてしまうこの感じ…、
冬至がきて、クリスマスがきて、大晦日…あぁ今年もいよいよラストスパート…と焦ってくるこの感じ、師走ですね。

今年の冬至は12月22日(水曜日)

冬至は24節気のひとつ。
1年で最も昼が短く夜が長くなる日ですが、「一陽来復」という考え方もあります。
これは、冬至には太陽の力が最も弱くなり、そしてその次の日から再び昼が長くなって太陽の力も少しずつ強くなっていき、それに合わせてわたしたちの運やエネルギーも上昇に向いていくーというものです。
「冬至を境に再び力が甦ってくるー」という前向きな意味の言葉、なんだかロマンを感じます…。


そんな冬至には、かぼちゃを食べて栄養を付け、厄払いの小豆粥を炊いて、ゆず湯に入って体を温め清めて、無病息災を願い寒い冬を乗りきるーという慣しもありますね。

かぼちゃは南瓜(なんきん)ともいい、「ん」を2つ持つ食べ物なので「運」をたくさん取り込む「運盛りの野菜」といわれたことから、冬至かぼちゃを食べられるようになった説も耳にしたことがあります。
かぼちゃは本来夏野菜なのに、どうして冬至に食べる風習があるのか…っと不思議を感じていましたが、この説を聞いてから合点がいきました。
さらにかぼちゃには、体を温めて胃腸の消化吸収を促す作用があり、体力を付けたい時などにおすすめの食材です。慢性の疲労感や便秘、そして風邪予防にも有効とされています。そんなかぼちゃ作用も冬至に食べられている理由のひとつであると言えます。


今年の冬至まで1週間。
不自由なことやガマンガマンの一年でしたから、かぼちゃや小豆粥を食べたり、ゆず湯に入ったり…
昔からの冬至の風習にならって厄払いをして、新しいエネルギーをたっくさん取り込めるように縁起を担いでみるのも良いかもしれません。

何かと忙しくなる12月。
のこり2週間と少しとなった後半戦も元気に過ごしたいものです。