不調を感じやすい梅雨のセルフメンテナンス①
6月がはじまりました。
今年はびっくりするような早い梅雨入りで、こちら四国地方も統計史上最速!例年より21日も早い梅雨入りでした。
夏日のような気温になったり、雨の日が続いて冷え込んだり、急な激しい雨から大雨になったり、不安定な空模様につられて、どーにもスッキリしない〜と感じられる方が多いのではないでしょうか?
湿気の多いこの時期、梅雨のじめじめがカラダに入って重だるさを感じたり食欲が落ちたりー、不調を感じていらっしゃいませんか??
ーここですこし東洋医学のお話をー
少しまえになりますが、東洋医学の考え方の基本にある「五行説」や、「五行色体表」のお話をさせていただいたことがありました。
自然界にあるものを5つの要素を相関関係であらわし、例えばー色や季節。そして人も自然の一部として考えます。さらに人の体(臓腑)や感覚器、感情なども5つの要素であらわし関連づけたものです。
梅雨は「五行色体表」で表される季節「長夏」(=ジメジメ蒸し暑い長雨のこと)に当てはまります。そう!まさに今です!!
この「長夏」は五行で「土」に属し、臓腑では「脾・胃」と関係が深くなります。
梅雨の時期は湿度が高くて雨に濡れても乾きにくかったり、体内の水分も汗などで排泄されにくかったり、カラダの中にも「湿」をため込んでしまいがちです。東洋医学的に梅雨の体調不良は「湿邪(しつじゃ)」と捉え、外から入ってくる「外湿」と体内から生じる「内湿」があると考えます。このどちらもが私たちのカラダに不調を引き起こす原因でと考えます。そしてこの「湿」を嫌うのが「脾・胃」です。
ー梅雨は「湿」が旺盛で、脾や胃が弱りやすい時期ー
梅雨の時期は生のものなど胃の負担になるたべものや胃腸を冷やす食べものはなるべく控え、とくに普段から胃の弱い方は温かいものや消化の良いものを選ぶようにしてみてください。もちろん、暴飲暴食はNGですよー。
そしてこの時期、むくみが気になる方には利尿作用があるハトムギがおすすめです。余分な水分を排出してむくみを解消、さらに疲労回復にも効果があると言われています。ハトムギ茶に生姜をプラスすることで体を冷やしすぎる心配もありません。試してみてください。
そしてそして胃腸の調子が悪いな…と感じた時にはぜひ薬味などの香りのある食べ物を取り入れてみてください。
たとえば紫蘇。紫蘇は胃腸の働きを回復してくれますし、魚介類などの食中毒予防や中毒症状の嘔吐・下痢などにも有効です。
甘いものがお好きな方、梅雨の時期の甘いものの食べ過ぎにはどうぞご注意をー。甘いものは「湿」を溜め込む性質があると言われます。お酒も「湿」を生んでまいますので飲酒もほどほどに…。
ー梅雨の時期おすすめ食材ー
このほか、梅雨におすすめの食材をいくつかご紹介します。
●胃腸の調子を整えてくれるもの•••ピーマン、そらまめ、しそ、きび、もち米、あわ
●疲れやすい方に•••ピーマン、アスパラガス、うめ、黒米
●むくみや冷えをとってくれるもの•••えんどうまめ、らっきょう、さくらんぼ、よもぎ
●発汗作用があるもの•••玉ねぎ、しょうが
ここでチェックしていただきたいのがよもぎです!
よもぎは体を温めて冷えからくる痛みをとってくれる作用があって、腹痛や月経痛にも効果があります。止血の効果も高く、不正出血や血便・痔にも有効と言われています。また、血の巡りを良くしてくれるので、肩こりや目の下のクマにもよいですよ。
さらにーよもぎといえば、お灸!! お灸に使う「もぐさ」の原料は、乾燥させたよもぎの葉なのです。
汗をかきにくい時期です。台座灸(例えば、せんねん灸さん)を使ったセルフケアもぜひ試してみてください。かるい運動(ストレッチ)やお灸をして代謝をあげ、本格的に気温があがるまえに体調を整えましょう。
次回、梅雨の時期のセルフケアにおすすめのツボや今日ご紹介した梅雨におすすめの食材をつかったメニューやレシピもご紹介できたらと思います。