春のいらいら・そわそわに

桃の節句の『ひなまつり』が過ぎ春らしくなってきたこの頃ですが、なんだか体の調子がしっくりこない〜、せっかくの春なのにやる気がわいてこない〜というお悩みはございませんか?

肝がダメージを受けやすい春

春は高気圧と低気圧が交互にやってくることで気圧変動(天候の変化)が大きく、そして気温の寒暖差の大きな日も続くことによって自律神経のバランスを崩しやすい時季です。
肝には「気」を全身に巡らせて自律神経をコントロールして各機能を円滑に働かせる作用があります。
自律神経のバランスが崩れると肝が一生懸命に働いて「気(エネルギー)」もたくさん消費することになり、カラダの疲れやだるさを感じるようになります。

肝は解毒器官

私たちの体は冬の間、体温やエネルギーを逃さないようになるべく活動を抑えて栄養をため込んでいました。余分な脂肪や老廃物、そして有害物質などがどんどん蓄積されやすくなっていました。
ですが、暖かい春になると一転。
体の新陳代謝が活発になって、体内にため込んでいた脂肪や老廃物をどんどん体の外に排出しようとします。肝にはさまざまな解毒酵素を作りだし尿などに排泄する作用があり、この時期に肝はがんばって働きます。

春に肝は働き過ぎて、疲弊しやすくなっています。

そして肝にはもうひとつー
」を貯蔵して身体に流れる量を調節しながら全身に栄養を運ぶ大きな機能があります。
肝が疲れて機能が衰えてしまうと、本来肝に貯蔵されるはずだった血液が治らなくなり、春の陽の気に伴って「」も高ぶるようになります。

春は血が騒ぐ季節」ともいわれるように、血液を調整している肝が高ぶって「」の流れが乱れやすく、また肝は自律神経の働きを調整しているため、ストレスの影響も受けココロの不調も現れやすくなったりもします。月経不順などの生理のトラブルや不眠など…

こんな症状でお悩みではございませんか?

そしてそのほかにも、頭痛・鼻づまり・目の乾き・まぶたのむくみや耳鳴り・肩こり・めまい・のぼせ・イライラなど、おもに体の上部の顔や頭などに症状が現れやすくなります。

旬の食材(苦味&酸味)でトラブル予防

春に旬をむかえる食材はほかの季節に比べて、苦味や酸味の食材が豊富です。
苦味食材は解毒作用に優れ、弱まりやすい肝の働きを助けて、「気」や「血」の高ぶりを抑えて、上昇した「」を肝に戻す作用があると言われています。

■苦味▷▷▷ふきのとう・せり・うど・たけのこ・たらの芽・新ごぼう
■酸味▷▷▷甘夏・伊予柑・夏みかん・はっさく・ネーブル・レモン

自然界では季節によってカラダに大切なカラダが喜ぶものを用意してくれていて、その時その時のおいしいものをいただくことで、季節のトラブルを未然に防ぐことができます。

元気なココロとカラダで春を楽しむためにー
季節の食材を積極的に摂りながら…ストレッチなどの軽い運動や十分な睡眠で不調が改善されることもあります。


また、その不快な症状に鍼灸治療がおすすめです。
鍼灸で自律神経を整えて、カラダに必要な「気」「血」「水」の働きを正常に戻します。
不調を抱えてお悩みでいらっしゃる方はご相談ください。

よい季節をおむかえくださいー