不妊の原因は人によって様々です

「不妊」とは妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性生活を続けても一定期間妊娠が成立しない状態のことをいいます。
この「一定期間」について日本産婦人科学会では「1年が一般的である」と定義しています。
つまり1年以上、妊娠を望みつつも妊娠に至らない状態を「不妊」といいます。

不妊には特別これといった原因が見つからないこともあります。
データを取る施設間により変動はありますが、15%〜30%程度は原因不明の不妊といわれています。

また原因が判明しても、妊娠が成立しないという他に身体的な症状がない場合も多いです。
不妊の原因となる要素としては以下のようなものが挙げられます。

 ■卵管に障害がある
 ■排卵に障害がある
 ■子宮に障害がある
 ■受精障害
 ■不育症
 ■男性側に障害がある
 ■免疫の異常
 ■そのほか…

原因を知ることが治療の第一歩となります

不妊の原因は人によって様々です。
また効率的に妊活を進める上で手術が必要な場合もあります。

「赤ちゃんが欲しい」と思ってからなかなか授からない方は、まずは西洋医学的な不妊の原因を知るためにクリニックでの検査を受けることがとても大切です。

また加齢は妊娠成立・継続に悪影響を及ぼし、治療を先送りすることは成果をさげることにつながります。
不妊が疑われる場合は早めに受診することをおすすめします。

原因を知り、正しい不妊治療をー

検査を受け原因がわかることによって、おひとりおひとりへの東洋医学的治療のアプローチも決まりやすくなります。
また日常生活の中でご自身で気をつけていただくことも変わってきます。
正しい治療・セルフケアを行い、妊娠というゴールを最短ルートで目指すために原因を知ることはとても大切です。

ただ、
『不妊かどうか分からないし、まだクリニックにいくのは・・・』
と鍼灸を最初に選択してご来院される方もいらっしゃいます。
本格的に不妊治療を始める際にはクリニックへの通院をおすすめしますが、きっかけは鍼灸からでももちろん構いません。
どうぞご来院ください。

妊娠には絶対がありません。
妊娠するのに種々最適な条件下で性交を行っても、必ず妊娠するわけではありません。
健康な20代の男女でもその確率は30%程度とされています。

不妊治療は「妊娠する確率」を少しでも高くするための治療です。
クリニックでの投薬治療も、人工授精や体外受精も、鍼灸院での治療も同様です。
そしてまずその第一段階が自分たちの身体について知ること、原因を知ることです。

不妊治療を始めようか悩んでいらっしゃる方。
クリニックでも鍼灸院でも構いません。まずは一歩踏み出してみてください。