秋の食材、おすすめの食べかた。

先日こちらですこしお話しさせていただきました。秋は肺や大腸のトラブルが増える季節です。
渇いた空気を吸い込んで、咳・痰・気管支炎・ぜんそく・風邪・皮膚の痒み…などの症状が出る前にー、すでに出てしまった症状が酷くならないようにー、さっそくできる食療法があります。これら秋に起こりやすいトラブルを防ぐ薬効を備えた、まさに今旬のたべものがあります!
季節の恵みをおいしく食べて、季節のトラブルを防げるーこんな嬉しいことってないですよね。
毎日のお食事の参考にしていただけたら喜びです。

■さつまいも
 (胃腸の働きを整える・腸内環境を整えて便通を促す・疲労回復)
 さつまいもの皮に含まれるミネラルは、でんぷんの異常発酵を抑えてくれるます。皮ごと食べるのが良いです。例えば、お粥。一口大に角切りしたさつまいもを米と炊き、塩少々ふっていただきます。胃腸に優しいお味です。

■さといも
 (血行をよくする・消化を促進する・皮膚や粘膜の炎症を鎮める・肌に潤いを与える)
 さといものぬめりは吹きこぼれの原因となりますが、水にさらして塩でもんだり、下茹でして吹きこぼしてから煮ることで大事な薬効成分やうま味が激減してしまいます。例えば、里芋の煮ころがしなどのときは、皮を剥いたら味付けした煮汁ですぐ煮あげてください。最初から調味料で煮付けると吹きこぼれも少なく味もしっかりしみ込みますよ。

■しいたけ
 (風邪を予防する・疲労を回復する・免疫力をアップし抗ガン作用を発揮する)
 干ししいたけの方が骨や歯を丈夫にする効果が高くなります。干ししいたけの煮物など、定番のおかずも調理の前に1時間くらい日に当てるとよいですよ。

■にんじん
 (血行を促進し、血を補う・食欲不振や消化不良を改善・高血圧を防ぐ)
 にんじんの薬効は皮に近い部分に多く含まれるので皮付きのまま、お料理が基本です!にんじんに含まれる カロテンは油と一緒に摂ると吸収力が5〜6倍と言われています。炒めたり揚げたりがおすすめです。千切りしたにんじんにオリーブオイルや塩こしょう、レモン果汁などを混ぜ合わせたドレッシングを回しかけ、刻んだクルミやすりゴマをトッピング。とっても簡単でミネラルたっぷりのサラダになります。

もっとアレコレたくさんご紹介したかったのですがー11月さいごの日になってしまいました。
秋のおいしいもの、たくさん召し上がって豊かな季節を過ごされましたか?
おすすめの食べ方もお野菜中心のご紹介になってしまいましたが、旬の果物にもいろいろな効能があります。

例えばー
梨は肺やノドを潤して咳や痰、ぜんそくを和らげてくれたり、便通を促してくれる、といいます。
柿には尿の出を促しむくみをとってくれたり、胃腸の働きを助けてくれたり、口の渇きを潤す効能
があります。
イチジクは腸内環境を整えて便秘や下痢を改善してくれます
…。

そしてさいごにご紹介したいのが、9月〜1月に旬をむかえる鮭
胃腸を温めて、気を補って筋骨を強化し、生殖能力を高める(女性の妊娠力を高める)とされています。これは鮭のアスタキサンチンの作用によるものです。アスタキサンチンには、万病の元とされる活性酸素を除去し、免疫力を高め全身を活性化する働きがあります。
鮭は捨てるところのないお魚で、皮は湯引きして酢の物にしたり、頭は粕汁などの鍋物にもぜひです!たまねぎや秋旬のきのこ類とホイル焼きにしたりシチューにすれば、DHAの流出も防げて野菜のビタミンCがアスタキサンチンの効果を高めてくれるのでおすすめですよ。
産卵のために川を力強く遡ってゆくタフな鮭のパワーをもらいましょう!



少しずつ寒い季節が近づいてきました。
冬の寒さがカラダの生理機能を衰えさせ、風邪もひきやすくなります。
冬に起こりやすい症状のこと、旬をむかえる根菜のこと、またご紹介できたらと思います。

旬の恵みをいただいて、健康を維持し、季節のトラブルに負けないカラダで元気に冬を楽しみましょう!!